2019年12月30日月曜日

CMOSカメラのゲイン...その3

ユニティゲイン(とされる値)と、ゲイン0を比較した。
画像左がゲイン0、右がゲイン90(9dB)。
データの値で小さいか大きいかだけで、写り方に違いはない。

その比は、約2.8倍なので、
20log(2.8) ≒9
とゲインをそのまま反映している


データを細かく見ると、ゲイン0の方は、ADCが14bitなのを4倍して16bit長のデータにしてある。よって、値は4飛びとなっている。
一方、ゲイン90の方も4飛びとなっているので、チップからの出力データ自体は14bit長の可能性が高い(ソフトで16bitに伸張している)。
そうすると、チップ内でどのようにゲインアップの処理がされているのかが問題か?

いずれにせよ、ゲイン0で使うのが、データ処理上の正解であることが分かった。


2019年12月25日水曜日

CMOSカメラのゲイン...その2

色の再現性の問題だけではなく、ダイナミックレンジ自体が失われていることに注意が必要だ。前の投稿と同じ条件で撮影した画像をそれぞれ50枚づつコンポジットしたもの。
低輝度領域を同じように表示したのが右。


ならば、高輝度領域はどうかと、表示させたのが次の画像。
左の画像では中心付近のトラペジウムの個々の星の等級差に違いがあることがわかる。一方、右の画像は、(暗くかすかにしか見えないが)トラペジウムの3つの星は飽和した状態で写っている。

このことから言えるのは、Gainを上げてもダイナミックレンジを失っていくだけということだ(ただし、ユニティゲイン以下の場合にどうなるかは、まだ調べていない)。

CMOSカメラのゲイン...

天体用のCMOSカメラで、GAINを上げて撮影しても良いことはないということの証明。
画像の右側は、Gain=390(39dB)で撮影
左側は、Gain=90(9dB)で撮影
Gain=90の時が、このカメラのユニティゲイン(1e-=1ADU)と言われている。
露出はどちらも1sec。撮影時刻の差は24秒なので、同一条件での撮影とみなせる。


等倍表示でも、飽和領域がほぼ等しいことがわかる。Gainが低い方が微妙な色味の再現ができていることに注意。

このことは、等倍表示のまま、高輝度領域の表示できるようにするとはっきりする。




2019年11月18日月曜日

C/2017 T2 パンスターズ彗星...

自宅からの撮影では、なかなかSNが上げらず、とうとう92.5分露出(150sec x 37枚)。
20cmF4 + ASI294MCpro(冷却無し12.3℃)。
 

2019年11月8日金曜日

TMT稼働開始!...

我が家のTMT(Thirty centiMeter Telescope)、口径30センチメートルの光学・次世代超大型天体望遠鏡が稼働開始。

これまでのカタディオプトリックタイプのC11口径28センチメートルや、口径20センチメートルのニュートン式反射とはまるで異なる、異次元の巨大さです。
既存の観測小屋にかろうじて収まるその姿(散らかっているのには目を瞑るように)。

しかし、0.8mm厚の鉄製鏡筒はペニャペニャで、接眼部がたわみまくり。
現在、対策中。

2019年10月27日日曜日

2I/Borisov...

太陽系外からやってきた彗星
10/6撮影
20cmF4ニュートン
ASI-071MC pro
5℃
300sec
Gain 90

M31...

お隣の銀河M31 アンドロメダ銀河。
小海の星フェス会場にて。機材撤収直前のあわただしい中で。
極軸があっていないので、わずか16秒露出で17枚加算。
ダーク、フラットなし。ゲインも500以上と電子観望風の設定で。

わずか1,2秒の露出でわんさか星が写る空だと、大した苦労無しで星雲の淡い部分まで写る。

2019年5月6日月曜日

昇る夏の天の川...

明け方には、既に夏の星空が広がっています。
 

2019年2月15日金曜日

C/2018 Y1 岩本彗星


2019/02/14 22:25-23:04(JST)CANON 300mmF2.8
ASI071MC-pro (非冷却:約2.6度)

2019年1月6日日曜日

M45...

露出時間 : 2時間22.5分
冷却温度 : -20℃
CANON newFD300mmF2.8
ZWO ASI-071